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ヒトクローン胚 ひとくろーんはい human cloned embryo

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知恵蔵2015の解説

ヒトクローン胚

通常の胚性幹細胞(ES細胞)は、受精卵を培養して得られたもので、基本的には受精卵提供者の遺伝子がそのまま受け継がれている。したがって、これから作製された細胞、組織、臓器などは、他人に移植した場合は、通常の臓器移植と同じく拒絶される可能性がある。しかし、卵に患者の細胞から取り出した核を移植して得たクローン胚からできたES細胞では、自己と同じ遺伝子を持った細胞、組織、臓器を作製することができるので、拒絶反応は起こらない。2004年2月には韓国ソウル大学で、クローン胚からのES細胞の作製に成功したと発表されたが、その後捏造であることが判明した。英国では、ヒトクローン胚作りが2例認可されている。しかし、クローン胚を作製した場合はクローン人間ができる可能性もあり、倫理的、社会的に大きな問題がある。日本では、現在クローン胚からのES細胞の作製は認められていない。国連総会の第6委員会では、05年2月ヒトクローン禁止宣言を採択した。ただし、法的拘束力はなく、治療目的の研究には影響はないとされている。

(今西二郎 京都府立医科大学大学院教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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