ヒメアルマジロ(読み)ひめあるまじろ(英語表記)pichiciego

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヒメアルマジロ」の意味・わかりやすい解説

ヒメアルマジロ
ひめあるまじろ
pichiciego
[学] Chlamyphorus truncatus

哺乳(ほにゅう)綱貧歯目アルマジロ科の動物。20種ほど知られているアルマジロのなかで最小で、体長12~15センチメートル、尾長2.5~3センチメートル、体重80~100グラム。背板桃色で、体のほかの部分は白い柔らかい毛で覆われ、臀(しり)の部分は円形の甲になっている。アルゼンチンの乾いた草原にすみ、夜行性で地下の生活を送る。餌(えさ)はおもにアリで、ほかに昆虫カタツムリなども食べる。近似種にバーミスタアルマジロChlamyphorus retususが知られている。

[齋藤 勝]

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世界大百科事典(旧版)内のヒメアルマジロの言及

【アルマジロ】より

…夜間死肉に群がるのが見られる以外は,めったに姿は見られない。最小種ヒメアルマジロChlamyphorus truncatusは体長12~15cm。背面には帯状の甲が続き,しりと尾は別の丸い甲に覆われ,全体として俵のような姿をしている。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」