ヒューム(読み)ひゅーむ(英語表記)Thomas Ernest Hulme

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヒューム(Thomas Ernest Hulme)
ひゅーむ
Thomas Ernest Hulme
(1883―1917)

イギリスの批評家。スタッフォードシャーの生まれ。ケンブリッジ大学を1904年に退学処分となったあと、第一次世界大戦直前にはベルリンで学んだこともある。08年ロンドンで「詩人クラブ」を、ついで10年ごろから芸術家の小さなサロンをつくり、指導者として影響を及ぼしていたが、大戦勃発(ぼっぱつ)とともに志願入隊して渡仏、17年に戦死した。詩の「イマジズム」運動に加わったことがある。ヒューマニズム、自由主義、ロマン主義に反対して、宗教的態度、古典主義を唱えた。死後出版された『思索集』(1924)によって一躍広く世に知られ、当時の新しい文学運動に理論的根拠を与えた。これと『続思索集』(1955)が彼の全著作である。[戸田 基]
『長谷川平訳『ヒュマニズムと芸術哲学』(1953・宝文館。原題『思索集』の全訳)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

新華社

中華人民共和国の国営通信社。新華通訊社が正式名称。 1931年延安で創立され,48年北京に移り,現在は政府国務院新聞総署の管轄下にある。特に文化大革命以後は重要度が高まり,党と政府の発表はここを通じて...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

ヒュームの関連情報