ビサール(読み)びさーる(英語表記)Mīrzā Muammad Shafī‘Visāl

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビサール」の意味・わかりやすい解説

ビサール
びさーる
Mīrzā Muammad Shafī‘Visāl
(1779―1846)

ペルシア詩人シーラーズに生まれ、カージャール朝時代の著名な詩人の一人。神秘主義影響を受け、名筆家、音楽家としても名高い。ペルシア古典詩の復活に努め、その手法を踏襲して約2万5000句を作詩頌詩(しょうし)、叙情詩叙事詩と各詩形によって作詩したが、なかでも叙事詩『ビサールの宴』が代表作とされる。息子たちも詩人として知られる。

[黒柳恒男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android