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ピクス Picus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ピクス
Picus

ローマの伝説に登場するラチウムの神話的王。サツルヌスの息子で,ラテン人の名祖ラティヌスの祖父にあたり,予言の能力をもっていたが,妻のポモーナ女神またはニンフのカネンスを愛し,魔女キルケの求愛を退けたために,キルケによってラテン語でピクスと呼ばれる「きつつき」に変えられてしまった。しかし彼は鳥になってもなお,未来のこと,特に天気を予言する力をもつと信じられ,畑と家畜の守護者として,農民や牧人に崇拝された。

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世界大百科事典内のピクスの言及

【キツツキ(啄木鳥)】より

…日本には,アリスイクマゲラ(イラスト),ヤマゲラアオゲラ(イラスト),オオアカゲラ,アカゲラ(イラスト),コアカゲラ,コゲラ(イラスト),ミユビゲラ,ノグチゲラ(イラスト)の10種が留鳥,または漂鳥として生息している。【斎藤 隆史】
[神話,伝承]
 キツツキはラテン語でピクスといい,ローマ神話によればサトゥルヌスの子ピクスPicusが魔女キルケの愛を拒んだためにこの鳥に変身させられたと伝えられる。またオウィディウスによれば,ロムルスとレムスがオオカミの乳で育ったおり,キツツキにも食物の供給を受けたといわれる。…

【角】より

…生産力や豊穣あるいは力を体現する神には角を有する例が多く,エジプトのイシスやハトホルは牛の角と日輪を頂く姿,ギリシアのパンやサテュロスも角をもつ姿で表される。オウィディウスの《転身物語》には,突然角を生じたピクスPicusが,これを王となる前兆と解釈する話がある。またユダヤ教,キリスト教,イスラム教の祭壇には神の力の象徴として角が置かれる。…

※「ピクス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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