ピナツボ山(読み)ピナツボさん(その他表記)Mount Pinatubo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピナツボ山」の意味・わかりやすい解説

ピナツボ山
ピナツボさん
Mount Pinatubo

フィリピンルソン島西部,マニラ北西約 90kmにある火山標高 1460m。1991年6月,600年ぶりに噴火,同月 12日に大噴火を起こし,大規模な火砕流が発生した。噴煙高度 30km以上に達し,噴出物の総量は約 10km3と推定され,20世紀最大級の火山噴火といわれる。大噴火の 2ヵ月前から小規模噴火などの火山活動が活発になっていた。大噴火による火山灰のため 10万人以上が家を失い,約 300人が死亡した。また,アメリカ空軍のクラーク基地が使用不能となりフィリピンに返還された。噴火は 6月16日以降沈静化したが,山頂には直径約 2kmの火口が開き,溶岩円頂丘が形成された。その後水蒸気爆発によって崩壊。翌 1992年8月に再び噴火を起こし,72人が死亡した。

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