フィリピン残留日本人孤児(読み)フィリピンざんりゅうにほんじんこじ

百科事典マイペディア の解説

フィリピン残留日本人孤児【フィリピンざんりゅうにほんじんこじ】

20世紀初頭から第2次大戦前にかけてフィリピンに渡った日本人移民の子(二世)。父親に日本人,母親にフィリピン人を持つ事例が多い。1903年から本格化したフィリピン移民は,太平洋戦争直前にはダバオなどを中心に在留邦人約3万を数え,また1939年の国勢調査では日比混血児2358人,うち日本国籍を取得したのは740人であった。戦争により日本人社会は日本軍と行動を共にし,敗戦直前には混乱を極め,日本人の父親や年長の兄弟が強制送還されるなかで置き去りにされた子供たちは,地元民の報復を恐れ出自を明らかにできず隠れ住むなど,苦しい生活を強いられた。戦後対日感情が好転し,経済大国となった日本で日系人として定住在留資格を望んで,孤児たちは日本国籍回復を求めたが,父親の身元不明や本人と戸籍上の人物との同一性の証明が困難であるなど問題が多い。

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