フィロクセノス(英語表記)Philoxenos

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フィロクセノス」の意味・わかりやすい解説

フィロクセノス
Philoxenos

古代ギリシアの画家エレトリアに生まれ,前4世紀末から前3世紀初頭に活躍した。ニコマコス弟子といわれる。アレクサンドロス3世の将カサンドロスのために,アレクサンドロス3世がダレイオス3世に勝利したイッソスの戦いの戦闘図を描いた。ポンペイの「ファウヌス牧羊神)の家」から出土した『アレクサンドロスのモザイク』(ナポリ国立考古学博物館)はこの作品をもとにしてつくられたといわれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のフィロクセノスの言及

【歴史画】より

…古代エジプトでは,第19王朝のセティ1世,ラメセス2世神殿の壁画に戦闘の光景が描写されている。ギリシアでは,ポリュグノトスがアテナイのストア・ポイキレに描いた〈マラトンの戦〉(前5世紀)や,エレトリアのフィロクセノスPhiloxenos(生没年不詳)による〈アレクサンドロス大王の戦〉(前300ころ。のちにモザイク化されて伝わる)などが知られる。…

※「フィロクセノス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android