20世紀西洋人名事典 「フェデリコフェリーニ」の解説
フェデリコ フェリーニ
Federico Fellini
1920.1.20 - 1993
イタリアの映画監督。
リミニ生まれ。
ネオレアリズモ期のイタリア映画の一翼を担った監督。風刺画や似顔絵描きの後、ラジオの台本書きを経て、映画の世界に入る。1942年女優ジュリエッタ・マシーナ(後フェリーニの多くの作品に出演)と結婚。’45年ロッセリーニの脚本、助監督を担当。’54年監督第5作「道」の国際的成功により名声を得た。’60年カンヌ映画祭大賞受賞の「甘い生活」は題名がヨーロッパで退廃と享楽生活をあらわす言葉として流行、又宗教の無力を描き論争を巻き起こした。その後都市のファンタジー「フェリーニのローマ」(’72年)、アカデミー外国映画賞受賞の「フェリーニのアマルコルド」(’74年)等制作し映画史上類を見ない壮大な個人映画の系譜を築いた。他の作品に「カビリアの夜」(’57年)、「カサノバ」(’76年)、「そして船は行く」(’83年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報