フェンシング用語(読み)ふぇんしんぐようご

日本大百科全書(ニッポニカ)「フェンシング用語」の解説

フェンシング用語
ふぇんしんぐようご

ここでは、常用されるフェンシングの専門用語について解説する(各用語の欧文はすべてフランス語表記で示す)。


アタック attaque
 突き(ファントfente)やフレッシュ(別項参照)の開始に先だって腕を伸ばし、絶えず相手の有効面を脅かしながら行う最初の攻撃動作。

アタック・オ・フェール attaque au fer
 攻撃を容易にするために相手のに対して行う攻撃準備動作。三つの型がある。

(1)バットマンbattement 相手の剣をたたく動作。

(2)プレッシオンpression 相手の剣を押す動作。

(3)フロワスマンfroissement 相手の剣先からガードの方向に押し滑らす動作。

アタック・サンプル attaque simple
 単純攻撃の意で、三つの型がある。

(1)クー・ドロワcoup droit 相手の有効面に、剣を持った腕を伸ばしてまっすぐ突く動作。

(2)デガジュマンdégagement 相手の剣身の下または上を通過させながら腕を伸ばして反対側のラインを攻撃する動作。

(3)クーペcoupé 相手の剣の先端を通過させて反対側のラインを攻撃する動作。

アルト halte
 審判用語で「止(や)め」の意。

アレ allez
 審判用語で「始め」の意。

アン・ギャルド en garde
 審判用語で「構えて」の意。

エト・ブ・プレ êtes-vous prêts?
 審判用語で「用意はいいか」の意。

ギャルド garde
 フェンシングの基本姿勢で、攻撃にも防御にも移れる構え。

コントル・アタック contre-attaques
 相手の攻撃中に行われる攻撃あるいは防御の動作。

コントル・タン contre-temps
 相手のアレ(アタックに対して行われる動作)に対して攻撃者が防御(パラード)し、反撃(リポスト)すること。

コントル・リポスト contre-riposte
 相手のリポストをかわした選手が行う攻撃動作。

サリュー salut
 試合の開始・終了時に行う挨拶(あいさつ)。

タン・デスクリム temps d'escrime
 フェンシングの単一動作を行うのに要する時間。

パラード parade
 攻撃された相手の剣を自分の剣でそらせて、自分を守る防御動作。

プリーズ・ド・フェール prise de fer
 攻撃を容易にするために相手の剣をとらえて行う攻撃準備動作。動作の最後までとらえて離さない技術。四つの型がある。

(1)オポジシオンopposition 一つのポジションで相手の剣と交差を保ち続ける動作。

(2)リマンliement 相手の剣をとらえた位置が上のラインの場合、対角線の下のラインへ、とらえた位置が下のラインの場合、対角線の上のラインへ移行させる動作。

(3)クロワゼcroisé 相手の剣をとらえた位置から上または下のラインに移行する動作。

(4)アンブロップマンenveloppement 相手の剣をとらえた位置で完全に1回転させる動作。

フラーズ・ダルム phrase d'armes
 正確な技術に従って行われる剣と剣の突き(斬(き)り)とかわしの一連の動作。

フレッシュ flèche
 フェンシングの間合いから相手の有効面に飛び込んで突く攻撃で、突きながら相手の側面を走り抜ける(サーブル種目では禁じられている)。

リポスト riposte
 相手のアタックをかわした選手が行う攻撃動作。突き(斬り)返し動作。

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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