フキヤミツバ(読み)ふきやみつば

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フキヤミツバ」の意味・わかりやすい解説

フキヤミツバ
ふきやみつば / 吹屋三葉
[学] Sanicula tuberculata Maxim.

セリ科(APG分類:セリ科)の繊細な多年草。茎は高さ8~20センチメートル、葉状の総包葉を対生する。葉は五角形、3全裂する。5月ころ、小形の散形花序をつくり、緑色花を開く。ウマミツバに似るが、果実に鉤(かぎ)状の毛はない。本州から九州、および朝鮮半島にまれに分布する。名は、発見地である岡山県吹屋にちなむ。

[門田裕一 2021年12月14日]

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