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フッ化物中毒 フッかぶつちゅうどくfluoride poisoning

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フッ化物中毒
フッかぶつちゅうどく
fluoride poisoning

フッ化物は解糖系を阻害する細胞毒であり,また,カルシウムと不溶性の沈殿物をつくり,低カルシウム血症を起す。1~2gで死亡する。一度に多量のフッ化物を吸入した場合,咳と窒息感が起り,1~2日後に発熱,チアノーゼ肺水腫が生じる。経口摂取の場合は,吐き気,嘔吐,下痢,腹痛のほか,低カルシウム血症のため,筋肉の過敏,振戦,強直,けいれんが起り,呼吸麻痺,循環虚脱に陥れば死亡する。慢性中毒はフッ素症といわれ,全身衰弱,骨脆弱,貧血などがみられる。急性中毒に対しては,ただちに牛乳,石灰水グルコン酸カルシウムを大量に与え,胃洗浄を行い,その後にカルシウム剤をゆっくり静脈注射する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

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