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肺水腫 はいすいしゅpulmonary edema

6件 の用語解説(肺水腫の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

肺水腫
はいすいしゅ
pulmonary edema

肺のうっ血によって,血液および組織液を含んだ漿液が漏出して肺胞の中にたまった状態をいう。無熱であるが,強度の呼吸困難を訴え,血性泡抹状の痰が出る。急性左心室不全,まれに僧帽弁膜症,毒ガス,腎炎,肺炎などで起り,重篤な状態である。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

はい‐すいしゅ【肺水腫】

肺の組織に体液がたまった状態。心不全に伴う肺鬱血(うっけつ)などで生じ、呼吸困難や泡沫状の痰(たん)などの症状がみられる。

出典|小学館
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百科事典マイペディアの解説

肺水腫【はいすいしゅ】

肺組織,特に肺胞内に過度の漏出液が貯留した状態。左心不全急性伝染病,腎疾患,ホスゲン等の毒ガス中毒などで起こり,呼吸困難,咳(せき),痰(たん)・血痰,チアノーゼなどを呈する。
→関連項目ラッセル音

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世界大百科事典 第2版の解説

はいすいしゅ【肺水腫 pulmonary edema】

漿液性液体が肺毛細血管から間質,さらに肺胞腔内に流出した状態。肺鬱血(はいうつけつ)に際して多かれ少なかれ伴ってみられるものであるが,肺毛細血管と間質腔間の静水圧,血漿膠質(こうしつ)浸透圧バランスの乱れ,あるいは毛細血管透過性の増強によって出現する。したがって原因となる病気は非常に多様であり,左心室不全または僧帽弁疾患による肺鬱血,重症肺感染症,刺激性ガスの吸入,高地滞在,気胸の急速脱気,中枢神経障害,アドレナリンノルアドレナリン大量投与,ショックなどがあり,低アルブミン血症も,血漿膠質浸透圧の低下を通じて他の原因による肺水腫発生を促進する。

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大辞林 第三版の解説

はいすいしゅ【肺水腫】

心疾患の代償不全、有毒ガスの吸入などにより肺が鬱血し、肺胞内に液体がたまった状態。強い呼吸困難をきたし、泡沫状の痰たんが多量に出る。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

肺水腫
はいすいしゅ

漿液(しょうえき)性の体液が毛細管から肺組織、ことに肺胞内に急激にあるいは緩徐に漏出した状態をいう。原因としては、肺毛細血管圧の上昇によるもの、肺血管の透過性亢進(こうしん)によるもの、両者の合併によるものがある。すなわち、心疾患または高血圧による左心不全に伴う肺静脈還流障害で肺うっ血をきたすと、肺毛細血管圧が上昇する。有毒ガスや有毒物の吸入または吸引、重症感染症、低酸素血症などは毛細管壁の透過性を高める。ショック肺や麻薬使用による肺水腫は両者の合併による。症状としては、低酸素症を伴う強度の呼吸困難、広範な水泡性ラ音(聴診によって聞かれる雑音)、泡沫(ほうまつ)状喀痰(かくたん)などがみられ、救急処置を必要とするが、つねに原因疾患を念頭に置いて治療を行う。[山口智道]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の肺水腫の言及

【心不全】より

…初期には体動時,労作時に呼吸困難をきたし,しだいに安静時にも息苦しさを覚えるようになる。さらに進行すると,肺組織の間質さらには肺胞内にもろ液が滲出してガスを追い出し肺水腫の状態になる。この時期には呼吸因難と咳が強く起こり,起座位をとらないと苦しくなる。…

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