日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
フョードロフ(Evgraf Stepanovich Fyodorov)
ふょーどろふ
Евграф Степанович Фёдоров/Evgraf Stepanovich Fyodorov
(1853―1919)
ロシアの鉱物学者、結晶学者。ロシアの鉱山局(1883~1885)、地質調査所(1885~1894)などに勤務し、晩年はペテルブルグ高等鉱業専門学校教授に就任し、死の直前にはペテルブルグ科学アカデミー会員に選出されている。構造結晶学の権威として知られ、結晶測定用の各種器具を考案している。とくに、顕微鏡で鉱物薄片を調べるときに用いる自在回転台は彼の考案による。等軸晶系の対称性(1880)、230個の空間群(1890)などを発見している。
[大森昌衛]
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