フラタニティ/ソロリティ

大学事典 の解説

フラタニティ/ソロリティ

アメリカの大学の課外活動一環をなす組織。原義はそれぞれ兄弟愛/姉妹愛で,2文字か3文字のギリシア文字をその会の名称とする。フラタニティは,1776年にウィリアム・アンド・メアリー・カレッジに創設されたファイ・ベータ・カッパ(アメリカ)(ΦΒΚ)嚆矢とし,ソロリティ(アメリカ)は,1851年にウェスレヤン・カレッジにできたアルファ・デルタ・パイ(アメリカ)(ΑΔΠ)が最初である。学生たちの社交互助を目的とする組織であるが,入会のための資格,特別な儀式バッジなどを有しており,より高い学問的スタンダード,将来の指導者としての資質の育成などを目指す。他方,過度の飲酒やキャンパス内での無軌道な行動,新入生いじめなど問題行動の温床にもなっている。もともと男女白人学生のみの組織であったが,ここから排除されたアフリカ系,ユダヤ系の学生たち,さらに近年は多文化主義の影響のもと,アジア系,同性愛の学生たちの組織等もつくられるようになった。
著者: 坂本辰朗

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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