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ギリシア文字 ギリシアもじ Greek alphabet

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ギリシア文字
ギリシアもじ
Greek alphabet

古代ギリシア人フェニキア文字を借用してつくった文字。前 1000年頃にできあがったものとみられており,初めは東ギリシア文字 (イオニア文字) と西ギリシア文字 (カルキディア文字) とで多少の差があったが,前4世紀にイオニア文字に統一された。

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百科事典マイペディアの解説

ギリシア文字【ギリシアもじ】

前10世紀から前9世紀ごろにギリシア人がフェニキア文字を借り,ギリシア語を表記するために必要な工夫を加えて成立した単音文字。東西2系統があったが,アテナイが前403年に東系の24文字を採用し,一般化した。
→関連項目アルファベットエトルリア語フリュギア語文字ロゼッタ・ストーン

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世界大百科事典 第2版の解説

ギリシアもじ【ギリシア文字】

古代ギリシア人がフェニキア文字をもとにつくったアルファベット。ギリシアには第2次世界大戦後に解読されたミュケナイ文書に用いられている線文字Bと,それと同系と思われる文字が歴史時代キプロス島に残されているが,これらは仮名(かな)と同じ音節文字である。この系統の文字に代わって広く使用され,のちのラテン・アルファベット(ラテン文字)のもとにもなった文字が,ギリシア文字である。 歴史家ヘロドトスによれば,ギリシア人はこの文字をセム系の言語を話すフェニキア人から借用し,これに改良を加えて彼らの言語の表記に適切な文字をつくり上げたという。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ギリシア文字
ぎりしあもじ

ギリシア文字は、おそらく紀元前9世紀のころ、ギリシア人がセム系のフェニキア文字を借用し、これに独自の改変を加えてできあがった。個々の文字の名称と配列はフェニキア文字のそれとほぼ同じであるが、セム文字にはなかった母音文字を備え、1字1音による厳密に音素的な表音原理を確立した点で、この文字体系は文字史上に画期的な意味をもっている。
 古い時期のギリシア文字は、地域によっていろいろな変種があったが、大別すると、小アジアのイオニアを中心に発達した「東ギリシア型」と、主としてギリシア本土で行われた「西ギリシア型」の二つに分かれる。前4世紀以降ギリシアの標準アルファベットとして普及したのは前者の型で、これは24字からなる。古くは大文字だけで、小文字は中世の草書体から発達した。
 一方、イタリアに移入されてラテン文字の基になったのは西ギリシア型のアルファベットで、その違いが現在のギリシア文字とラテン文字の違いに反映している。このラテン文字は近代の西欧諸言語に継承されて、世界でもっとも有力な文字体系となったが、ギリシア文字から直接派生した文字体系としては、古くはゴート文字、アルメニア文字、そして9世紀ごろスラブ語の表記のためにつくられたキリル文字などがある。[松本克己]

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世界大百科事典内のギリシア文字の言及

【アルファベット】より

…広義には,起源・原理のいかんにかかわらず,伝統的な一定の配列順序をもった文字体系を指すが,ここでは通常ラテン文字と呼ばれ,現在ほとんど全世界で最も広く用いられている文字体系について述べる。アルファベットという名称は,ギリシア文字の最初の2文字の名を結合したものであるが,この文字体系はギリシア人の発明したものではない。古代ギリシア人自身この文字のことを〈フェニキアの文字〉と呼んでいたこと,〈フェニキア文字〉がギリシア文字――とくに初期のそれ――と非常によく似た字形,名称,配列をもつこと,各文字の名称が後者からは説明できないのに前者からは説明できること,などの事実から,ギリシア人が当時の海洋民族たるフェニキア人からこの文字体系を学んだものであることは,確定的である。…

【文字】より

…さらに,字体のちがいをこえて同じ字であると認められる場合がある。ギリシア文字の(シグマ)は語末以外ではσという字体が用いられる。なお,草書,行書,楷書とか,ゴシック,イタリック,とかいうような文字体系の全体にわたる字体のちがいは〈書体〉といわれる。…

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