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フラメル Nicolas Flamel

世界大百科事典 第2版の解説

フラメル【Nicolas Flamel】

1330ころ‐1418
ポントアーズに生まれ,パリに没したフランスの錬金術師。偶然入手した《ユダヤ人アブラハムの書》を頼りに,二十数年の苦心の末,3度にわたって黄金造成に成功したと伝えられる。自伝的な著《象形寓意図の書》(1413)があるが,偽書説も強い。錬金薬の効力で不死の生を得たというほか,各種の伝説を後世に残した。その神話的性格が世人の注目をひき,現代の文学者ではA.ブルトンがとくに関心を寄せた。【有田 忠郎】

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世界大百科事典内のフラメルの言及

【錬金術】より

…ともあれ,パラケルススの医化学思想は,鉱物薬品の製法に向かい,自然の諸物に内包されているあの第5のエッセンスである〈精〉をとり出す方法をさらに発展させ,金属に関する水銀‐硫黄のアラビア錬金術の理論を万物に適用して,キリスト教の三位一体的な水銀‐塩‐硫黄の3原理論を展開した。 ドイツ,さらにフランス,イギリス,オランダなどに浸透した錬金術思想は,宗教,哲学,文学,化学技術その他のさらに大きなるつぼとなり,M.マイヤーJ.ベーメN.フラメル,ノートンThomas Norton,リプリーGeorge Ripley,E.アシュモールJ.B.vanヘルモントなど多くの逸材が輩出した。そればかりか,その後に近代化学や近代力学を確立したイギリスのR.ボイルやニュートンらの精神も,錬金術思想が内蔵する深い知恵で養い育てられた。…

※「フラメル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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