ブール(Pierre Boulle、小説家)(読み)ぶーる(英語表記)Pierre Boulle

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ブール(Pierre Boulle、小説家)
ぶーる
Pierre Boulle
(1912―1994)

フランスの小説家。アビニョンに生まれる。パリ大学に学ぶ。技術者として東南アジアの農園経営にあたったのち、第二次世界大戦に参戦ビルマ(現ミャンマー)などに転戦する。その経験から『戦場にかける橋』(1952)を書き、サントブーブ賞を受ける。エキゾチスムと白人中心の英雄主義にたつ数多くの冒険小説で成功を収め、一方SFの形をとる一種の哲学小説『猿の惑星』(1963)の苦いまなざしももつ。

小林 茂]

『関口英男訳『戦場にかける橋』(ハヤカワ文庫NV)』『大久保輝臣訳『猿の惑星』(創元推理文庫)』

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