ビルマ(その他表記)Burma

翻訳|Burma

デジタル大辞泉 「ビルマ」の意味・読み・例文・類語

ビルマ(Bilma)

ニジェール東部、アガデス州の町。カウアル山地西麓のオアシスに位置する。塩田があり、古くからサハラ隊商路における交易品として塩が流通していた。

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旺文社世界史事典 三訂版 「ビルマ」の解説

ビルマ
Burma

インドシナ半島北西部にある共和国。緬・緬甸とも書く。首都ラングーン
10世紀初めビルマ人北方から南下してピュー族(唐の驃 (ひよう) )を追い,モン人を退け,11世紀に統一国家パガン朝を建て,小乗仏教国となった。13世紀元朝に攻略されてパガン朝は滅び,アバ朝(シャン人)・トゥングー朝(ビルマ人)・ペグー朝(モン人)が分立。16世紀中ごろにはトゥングー朝が統一したが,モン人により滅亡した。1752年にはコンバウン朝(ビルマ人)が統一し,清軍を退けた。19世紀にはいり,3度イギリス−ビルマ戦争を戦って敗北。1886年イギリス領インドに合併された。20世紀にはいると民族運動が盛んとなり,タキン党の活動もみられて1937年インドから分離してイギリスの準自治領となった。1942年日本軍に占領されたが,反ファシスト人民自由連盟などの抗日運動が続けられ,戦後48年イギリスから独立して共和国となる。1962年にはネ=ウィンによる軍部クーデタにより社会主義化が宣言され,88年にはソウマウンによる軍政となり,89年に国名をミャンマーとした。以後全国民主連盟による民主化運動が続けられている。1997年に東南アジア諸国連合ASEAN)に加盟した。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「ビルマ」の解説

ビルマ

インドシナ半島北西端に位置する東南アジアの国家。漢字表記は緬甸。ビルマ人が総人口の7割を占める多民族国家。11世紀頃パガン朝による統一国家がうまれ,以後タウングー朝,コンバウン朝など仏教王国が継起した。1824~85年,3度の対英戦争に敗れてイギリス植民地となったが,第2次大戦中は日本の占領下におかれた。第2次大戦後期,日本軍と英軍の戦場と化し,日本軍はインパール作戦で多くの犠牲者を出し,同時に抗日独立運動がおこった。日本敗戦後の1948年ビルマ連邦共和国として独立。日本とは54年(昭和29)日本・ビルマ平和条約,賠償協定に調印して国交が正常化した。97年にASEANに加盟。首都は2006年までにネーピードーに移転。国名は1974年にビルマ連邦社会主義共和国,88年にビルマ連邦,89年にミャンマー連邦,2011年にミャンマー連邦共和国と変更された。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビルマ」の意味・わかりやすい解説

ビルマ
Bilma

ニジェール東部のオアシス町。アガデス北東約 550km,サハラ砂漠南部のビルマ大砂漠に位置。周辺の小オアシス町の中心地でサハラ砂漠縦断交通路の要衝。岩塩,ナツメヤシを産するほか牧畜が行われ,周辺のナンキンマメ,小麦などを集散。 20世紀初期,リビアを支配していたトルコとフランスがこの地方の領有を争い,フランスの勝利によりニジェール領となった。人口 2415 (1988推計) 。

ビルマ

「ミャンマー」のページをご覧ください。

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デジタル大辞泉プラス 「ビルマ」の解説

びるま

日和聡子が2001年に刊行した私家版の詩集。ユーモラスで非日常的なイメージを自由に展開する独特な作風で、2002年第7回中原中也賞を受賞。同年、青土社より刊行。

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世界大百科事典(旧版)内のビルマの言及

【ネコ(猫)】より

…毛色はブルーで虹彩は緑色,体と顔は細い),シャムネコ(イラスト)(シャム。毛色は灰褐色で顔,四肢,尾が暗色,体が細く顔は三角形),アビシニアン(イラスト)(毛色は黄褐色で毛の基部は黄赤褐色,体は細く,顔は三角形で頭を高く保ち,古代エジプトのネコによく似ている),セーブル(アメリカではビルマと呼ぶことがある。毛はチョコレート色で光沢があり,虹彩は緑色)などのように,毛色がほとんど一定しているものと,ヨーロッパネコ(頭が丸く左右の耳の間が広い。…

【ミャンマー】より

…正式名称=ミャンマー連邦Union of Myanmar面積=67万6578km2人口(1996)=4598万人首都=ヤンゴンYangon(日本との時差=-2時間30分)主要言語=ビルマ語通貨=チャットKyat東南アジア,インドシナ半島西部の共和国。1989年,国名のビルマBurmaをミャンマーとビルマ語による呼称に改めた。…

※「ビルマ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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