プラグ・アンド・プレイ(読み)ぷらぐあんどぷれい(英語表記)Plug and Play

日本大百科全書(ニッポニカ) 「プラグ・アンド・プレイ」の意味・わかりやすい解説

プラグ・アンド・プレイ
ぷらぐあんどぷれい
Plug and Play

PnPと略記される。パソコンの拡張スロットメモリー拡張ボードを装着するだけで、あるいはプリンターなどの周辺機器をパソコンに接続するだけで、面倒な動作設定をコンピュータが自動的に行い、すぐに利用できる機能をいう。

 パソコンに高度な音響や画像の処理を行わせるには拡張ボードを用いるが、これをパソコン本体に組み込むには、拡張ボード側とパソコン本体側にあるディップスイッチなどで行う複雑な動作設定作業が不可欠である。

 設定作業を煩雑にしているのは、パソコン本体と周辺機器を結ぶ情報伝達路(バス)の仕様が整合していないのが原因である。このため、プラグ・アンド・プレイでは基本ソフトのOS、拡張ボードやパソコン本体内のROM(ロム)に組み込んだソフトにプラグ・アンド・プレイの機能を用意して設定作業を自動化する。プラグ・アンド・プレイ対応機種や対応拡張ボードが販売され、また、双方向インターフェースを備え、本体につなぐだけで映るプラグ・アンド・ディスプレーも商品化されている。

[岩田倫典]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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