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ベトナムのキリスト教 ベトナムのキリストきょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ベトナムのキリスト教
ベトナムのキリストきょう

16世紀以来カトリックのドミニコ会,フランシスコ会の宣教師により伝道がなされていたが,17世紀初頭,イエズス会の進出によって宣教の基礎が固められた。 18世紀にはさらにパリ外国宣教会がこれに加わった。同世紀末,グエン・フク・アイン (→阮福映 ) によるベトナム統一事業をアドラン司教フランス人 P.ド・ベーヌが支援したことによって,グエン (阮) 朝とのつながりが生じ,宣教に新しい転機が訪れた。しかしその後の激しい迫害により宣教は苦境に陥ったが,迫害を口実として始められたフランスのベトナム植民地化により,信徒数は 70万 (1890) に達し,東南アジアにおける最も有力な教会の一つとなった。第2次世界大戦後ベトナム民主共和国の成立とともに教会には再び苦難の時期が訪れ,1954年のジュネーブ協定に基づき,70万以上のカトリック信徒が南ベトナムに移住した。ベトナム戦争中,カトリック信徒はこれを北ベトナムによる侵略とみなして南ベトナム政府に協力したが,一部には南ベトナム政府批判の立場をとる者もあった。戦後,カトリック教会は,国土の再建に積極的協力の態度を示している。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

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