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ベリーズ問題 ベリーズもんだいBelize Independence Dispute

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ベリーズ問題
ベリーズもんだい
Belize Independence Dispute

中央アメリカのベリーズ (旧称イギリス領ホンジュラス。 1973年改称,81年独立。) をめぐるイギリスとグアテマラ間の長年にわたる紛糾。ベリーズには 17世紀半ば以来イギリス人が定住していたが,隣接国グアテマラが 19世紀前半の独立に伴って旧宗主国スペインよりベリーズの領有権を継承したと主張,併合を要求したため,グアテマラ,イギリス間の係争地となった。 1859年イギリスとグアテマラ間に条約が締結され,62年ベリーズは正式にイギリスの直轄植民地となった。しかし同条約の協定事項をイギリスが守らなかったため,グアテマラは条約不履行を理由にベリーズの領有を主張。 1964年にイギリスが自治権を賦与するとグアテマラは国交を断絶し,75年 11月武力進攻を計画,イギリスも軍隊を派遣して事態は緊迫した。同年の国連決議,76年の非同盟諸国首脳会議決議はベリーズの独立を支持,グアテマラは国際世論で劣勢な立場に追込まれた。その後一連の交渉が行われ,81年3月,3者間で基本的合意に達したが,グアテマラの領土要求をめぐって最終的な決着をみないまま,同年9月 21日ベリーズは独立を宣言した。 86年グアテマラはイギリスと国交回復。 88年5月初めてベリーズを交渉相手と認めて解決のための合同委員会を設置した。

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