ベーカー(Dame Janet Baker)(読み)べーかー(英語表記)Dame Janet Baker

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ベーカー(Dame Janet Baker)
べーかー
Dame Janet Baker
(1933― )

イギリスのメゾ・ソプラノ歌手。ドンカスター生まれ。ロンドンで学び、1956年キャサリン・フェリアーコンクールで2位になり、ザルツブルクに留学、ロッテ・レーマン師事。61年以後はイギリス・オペラ・グループに加わり、グラインドボーン音楽祭でバロック・オペラなどを歌い一躍有名になった。66年以後、コベント・ガーデン王立歌劇場に登場するなど世界の歌劇場で活躍。均質な声質明澄な声、知性的でバランスのとれた表現、技術により、バッハの宗教音楽、マーラー歌曲も含めた幅広いレパートリーをもっている。70年(昭和45)初来日。76年にデイムの称号を受けている。82年にオペラの舞台からは引退、同年に自伝『フル・サークル』Full Circleを発表した。

[美山良夫]

『Janet BakerFull Circle ; an autobiographical journal(1982, Julia MacRae, London)』

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