フェリアー(英語表記)Ferrier, Kathleen

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フェリアー
Ferrier, Kathleen

[生]1912.4.22. ランカシャー
[没]1953.10.8. ロンドン
イギリスのアルト歌手。電話交換手であったが,結婚後しろうとの歌のコンクールで優勝,25歳から正式に声楽を学びはじめた。 1943年ウェストミンスター寺院の『メサイア』のソリストとしてデビュー。オラトリオやオペラに活躍し,47年のエディンバラ音楽祭で B.ワルター指揮による G.マーラーの『大地の歌』で決定的名声を得,ワルターとともにザルツブルク,ニューヨークなどで活躍した。

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百科事典マイペディアの解説

フェリアー

英国のアルト歌手。ランカシャー生れ。ピアノ奏者を志すが,経済的理由から14歳で電話交換手になる。1937年のコンクール優勝で名指揮者M.サージェント〔1895-1967〕らに見出され,声楽の道に入る。1943年ロンドンで初リサイタルを開き,1946年にはブリテンのオペラ《ルクリーシアの凌辱(りょうじょく)》初演で主役を演じた。1947年,エディンバラ音楽祭でワルター指揮のもとマーラーの《大地の歌》を歌い,名声を不動にする。同曲のウィーンでの名唱をレコードに残した翌年,癌(がん)のため若くして急逝。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フェリアー
ふぇりあー
Kathleen Ferrier
(1912―1953)

イギリスのコントラルト歌手。ランカシャーのハイアウォルトンに生まれる。当初ピアニストを目ざしたが、伴奏などを務めるうちに声楽に興味を覚え、1937年に地方コンクールで一位になって以来、声楽の研鑽(けんさん)に専心。43年ジェラルド・ムーアの伴奏により最初のリサイタル、46年ブリテンの『ルクリーシアの凌辱(りょうじょく)』でオペラにデビュー。翌年にはグルックの『オルフェオとエウリディーチェ』に出演したが、この二作を除きオペラには出ず、もっぱら歌曲、宗教音楽などで活躍した。癌(がん)のため41歳でロンドンに没。深く豊かな声、純粋な叙情をたたえた表現により、印象深い歌唱を行い、とくにブルーノ・ワルターとの共演は名高い。[美山良夫]

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