ペリオニア(読み)ぺりおにあ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ペリオニア」の意味・わかりやすい解説

ペリオニア
ぺりおにあ
[学] Pellionia

イラクサ科(APG分類:イラクサ科)ペリオニア属の総称多年草で、花は密な集散花序をなすが、小さく観賞価値はない。熱帯アジア、ポリネシアに50種分布する。ハナビソウP. daveauana N.E.Br.はベトナム、マレー半島原産。匍匐(ほふく)性で、吊(つ)り鉢にも向く。葉は長楕円(ちょうだえん)形で長さ4~5センチメートル、暗緑色で、表面は淡緑白色の中斑(なかふ)が入る。プルクラP. repens (Lour.) Merr.(P. pulchra N.E.Br.)は葉に網目状で濃暗緑色の葉脈があり、脈間は淡緑色となる。いずれも挿木で容易に繁殖できる。高温多湿、半日陰を好み、冬は10℃以上に保つのが望ましい。

[高林成年 2019年12月13日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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