ペンテシレイア(読み)ぺんてしれいあ(英語表記)Penthesileia

デジタル大辞泉 「ペンテシレイア」の意味・読み・例文・類語

ペンテシレイア(Penthesileia)

ギリシャ神話で、アマゾン族女王トロイア戦争でトロイア方に加勢したが、アキレウスに殺された。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ペンテシレイア」の意味・わかりやすい解説

ペンテシレイア
ぺんてしれいあ
Penthesileia

ギリシア神話に現れる女傑。女ばかりの戦士部族アマゾンの女王で、武神アレスの娘とされる。トロヤ方最大の勇士ヘクトル死後援軍として駆けつけて多くの敵将を倒すが、ついにギリシア方最大の英雄アキレウスに討ち取られた。しかしアキレウスは、瀕死(ひんし)のペンテシレイアへの激しい恋心にとらわれ、その情景が壺絵(つぼえ)に美しく描かれている。クライスト翻案劇ペンテジレーア』(1808)がある。

[中務哲郎]

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百科事典マイペディア 「ペンテシレイア」の意味・わかりやすい解説

ペンテシレイア

ギリシア伝説のアマゾン族の女王。ヘクトルの死後トロイアに助勢にいって奮戦するが,アキレウスに殺された。アキレウスはその美貌に感じ入り,死を嘆いたという。

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世界大百科事典(旧版)内のペンテシレイアの言及

【アマゾン】より

…このためアマゾンはアテナイにまで攻め寄せたが撃退された。トロイア戦争の末期には,女王ペンテシレイアPenthesileiaの率いる女軍がトロイアに来援して奮戦したが,女王はギリシア軍最大の英雄アキレウスに討ちとられた。このときアキレウスはペンテシレイアの死に顔の美しさにうたれ,その屍をきよめて敵方に引き渡し,ねんごろに葬らせたという。…

※「ペンテシレイア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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