日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホザキヤドリギ」の意味・わかりやすい解説
ホザキヤドリギ
ほざきやどりぎ / 穂咲宿木
[学] Loranthus tanakae Fr. et Sav.
Hyphear tanakae (Fr. et Sav.) Hosokawa
ヤドリギ科(APG分類:オオバヤドリギ科)の落葉小低木。温帯のクリ、ミズナラなどの樹上に寄生し、枝は濃褐色で、やや高い節がある。葉は対生し、長さ2~5センチメートルの長楕円(ちょうだえん)形、または長楕円状倒披針(とうひしん)形。7月ころ、長さ3~4センチメートルの穂状花序を枝に頂生し、黄緑色の小さな両性花がまばらに対生して開く。花被(かひ)は小さく、4~6枚。雌しべは4~6本。果実は楕円形、長さ5~6ミリメートルの液果で、秋に淡黄色に熟す。中部地方以北の本州、および朝鮮半島、中国に分布する。
[小林義雄 2021年2月17日]