ホタテガイ(帆立貝)(読み)ホタテガイ

百科事典マイペディアの解説

ホタテガイ(帆立貝)【ホタテガイ】

イタヤガイ科の二枚貝。高さ,長さとも20cm,幅4.5cm。右殻はふくらみが強く,黄白色,左殻は紫褐色で小鱗状彫刻がある。幼貝の時は足糸で他物に付着しているが,成貝は殻を強く開閉して海水を噴射し移動。能登半島以北,銚子以北〜オホーツク海,朝鮮半島,沿海州の水深5〜30mくらいの砂礫(されき)底にすむ。陸奥湾などが産地として知られ,養殖もされている。夏,桁(けた)網などで採取することもある。食用。特に貝柱を賞味し,缶詰や乾物にする。殻はカキ採苗用貝殻や貝細工に利用。
→関連項目イタヤガイ

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世界大百科事典 第2版の解説

ホタテガイ【ホタテガイ(帆立貝) Mizuhopecten yessoensis】

イタヤガイ科の食用二枚貝(イラスト)。大型で殻の高さ19.5cm,長さ20cm,膨らみ4.5cmほどになる。丸い扇状で殻頂の前後両方はまっすぐにのびて耳状になる。左殻は膨らみが弱くほとんど平らで,殻表は紫褐色のものが多い。幼貝のときは赤色,黄色,白色などの美しい模様があり,成貝でも白色の放射帯が残っていることもある。右殻はやや膨らみ,殻表は黄白色の個体が多いが,多少淡い紫褐色を呈することもある。左右の殻には低くて太い放射肋が20~26本あるが,殻頂のほうで強く,腹縁のほうへむかって弱くなる。

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世界大百科事典内のホタテガイ(帆立貝)の言及

【貝】より

…この巻貝の左巻きのものは何十万個に一つというほどまれなのでとくに高価で,同じ重さの金と交換されるという。地中海産のジェームズホタテガイ(ジェームズイタヤガイ)は古くから図案や紋章にとり入れられ,十字軍の従軍記章にもなったことで名高く,エルサレムへいった兵士がこれを従軍の印として故国へもち帰ったので巡礼貝の名がある。 高僧の回国譚には貝にまつわる種々の物語が残っている。…

【貝柱】より

…二枚貝の殻を開閉する筋肉。たんに〈柱〉ともいい,タイラギ(タイラガイ),ホタテガイ,イタヤガイ,バカガイなどのものが美味である。タイラギのそれは最も大型で関東以南の市場で柱といえば,おおむねこれを指す。…

【魚貝毒】より

…近縁種のエゾボラモドキの唾液腺にもテトラミンがある。
[ホタテガイなど]
 ホタテガイ,アカザラガイ,カキなどが時に有毒化する。これは,餌のプランクトンに有毒物質をつくる種類があり,その毒を中腸腺に蓄積するためである。…

【ヤコブ】より

…9世紀初頭に遺骨が発見されたというスペインのサンチアゴ・デ・コンポステラ(サンチアゴは,スペイン語で〈聖ヤコブ〉の意)は,今日なお巡礼地として名高い。同地は中世には,帽子などにホタテガイの殻をつけた巡礼が西欧各地から集まり,キリスト教三大巡礼地の一つとして栄えた(なお,今日でもフランス語でホタテガイをcoquille Saint‐Jacques(聖ヤコブの貝)と呼ぶ)。ヤコブはイスラム勢力と戦うキリスト教徒を守護すると信じられ,崇敬された。…

※「ホタテガイ(帆立貝)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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