ホー王朝の城塞(読み)ホーおうちょうのじょうさい

世界遺産詳解の解説

ホーおうちょうのじょうさい【ホー王朝の城塞】

2011年に登録された世界遺産(文化遺産)。ベトナムのホー(胡)王朝の城塞は、風水の法則にのっとって建設されており、12世紀に朱子が体系化した新儒教(朱子学)が、14世紀末以降のベトナムで普及した事実と、新儒教が中国から周辺の東アジアへと伝播していった様を如実に物語っている。マ川とブオイ川の間に広がる平野のチュオンソン山とドンソン山の交わる風光明媚な場所に都が置かれたこと自体が、風水の原理に基づいたものであり、ここに城塞が建設された。ホー王朝の城塞建築物は、東南アジアの王都の新しい様式を伝える優れた代表例とされる。ホー王朝は、1400年にホー・クイ・リ(胡季犛)が創始したが、次代ハン・トゥオン(漢蒼)の1407年には明に攻められて滅亡した短命王朝だが、中央集権の国家体制の礎を築いた点でベトナム史上の意味は大きいとされる。◇英名はCitadel of the Ho Dynasty

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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