ホー
hoe
くわ(鍬)を意味するが,犁農耕の西洋では,くわは中耕除草や園芸でおもに使われる。したがって,ホーすなわち西洋のくわは,中耕除草具を意味し,くわ農耕で高い水準に達した日本農業における〈くわ〉と直訳的にイメージすると理解を誤る。日本では〈万能〉がこれに対応する。なお,近代になって開墾され西洋農具を受け入れた北海道などでは,万能といわずホーと呼ぶことが多い。種類は地方,作物によってさまざまであるが,そのいくつかを図に示す。
執筆者:堀尾 尚志
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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ホー
Hoe, Richard March
[生]1812.9.12. ニューヨーク
[没]1886.6.7. フィレンツェ
アメリカの印刷業者。ニューヨークに印刷機製造工場を設立したイギリス生れの機械工 R.ホーの息子で,1827年父の会社に入り,その死後社長となった。シリンダ印刷機を改良して,生産のスピード,質,量を高め,印刷過程に大変革をもたらした。旧式の円圧機を捨て回転シリンダに活字を取付けたが,これがやがてホー輪転機となり 45年特許を獲得,47年実用化され,1時間に片面 8000枚を印刷,さらに改良されたホー・ウェッブ・パーフェクティング機は『ニューヨーク・トリビューン』紙が最初に使用,1時間に両面1万 8000枚を印刷した。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のホーの言及
【園芸】より
…しおれない程度に水をやるといえば簡単なようだが,〈水やり三年〉という言葉があるように,むずかしい。露地に種子をまいた直後などは,ホースやじょうろで乱暴に水をまくことはひかえるべきである。このような場合は,敷きわらを敷き,静かに細目のじょうろで水をかけるとよい。…
※「ホー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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