ぼうふら(その他表記)wriggler

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ぼうふら」の意味・わかりやすい解説

ぼうふら
wriggler

双翅目カ科に属する昆虫幼虫水中にすんで有機物や微生物を食べるが,他種のぼうふらを食べるものもある。腹端に1本の呼吸管があり,これを水面上に出して空気呼吸をする。水面下に静止するときはハマダラカ類のものは体を水平に保ち,イエカヤブカ類のものは斜めに保つ。蛹は鬼ぼうふらと呼ばれることがあり,頭胸部は融合して大きく半球形になり,胸背にある1対の呼吸角を水面上に出して呼吸する。 (→ )  

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百科事典マイペディア 「ぼうふら」の意味・わかりやすい解説

ボウフラ

ボウフリとも。の幼虫の俗称。水中にすむが,汚水,たまり水,清水とそれぞれすむ種類が異なる。腹端の呼吸器を水面に出して呼吸する。蛹(さなぎ)(オニボウフラ)は胸部が大きく,胸背に呼吸器があり,自由に泳ぐ。水中の微生物や有機物を餌とするが,他のボウフラを食べるもの(カクイカ類,オオカ類)もある。

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改訂新版 世界大百科事典 「ぼうふら」の意味・わかりやすい解説

ボウフラ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ぼうふら」の意味・わかりやすい解説

ボウフラ
ぼうふら

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世界大百科事典(旧版)内のぼうふらの言及

【カ(蚊)】より

…なかには湿地に産卵し,大雨で沼の水位が高くなったときに孵化(ふか)する種もある。卵は日本の夏なら1~2日間で幼虫,いわゆるボウフラ(イラスト)(孑孑)になる。流れのよどんだ溝,河岸や海岸の岩のくぼみにたまった水,水田,空缶,手洗鉢などの水をひしゃくですくうと幼虫が採集できる。…

※「ぼうふら」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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