ポスト・マルクス主義(読み)ポスト・マルクスしゅぎ(その他表記)post-Marxism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポスト・マルクス主義」の意味・わかりやすい解説

ポスト・マルクス主義
ポスト・マルクスしゅぎ
post-Marxism

1989年からマルクス主義の現実における「実験」としてのソ連・東欧社会主義が崩壊一方,1920年代ルカーチ,コルシュ,グラムシに始り,フランクフルト学派,さらには 60年代のアルチュセール派へと続く,一連西欧マルクス主義による学問的再活性化の努力が行きづまるなかで,マルクス主義は現在,その方法論のみならず,国家論,戦略論,社会主義論,民主主義論全般にわたる再検討を迫られている。そのなかで,E.ラクラウと C.ムフによる『ヘゲモニーと社会主義戦略』 (1985) が注目される。彼らは従来のマルクス主義がもつ経済決定論や階級還元主義を批判し,具体的な状況の関係性と偶発性を重視する。運動のにない手は,複合的な社会関係の節目ごとに重層的に決定されるのであり,それらのにない手たちがどのように手を結び,組織化されるかは戦略的に一定ではない。したがって,複数のにない手が具体的な状況に応じて形成する個別的な「民主主義的空間」をどのように多元的に増殖させていくかという課題こそが今日の社会主義にとって重要な戦略であるとしている。

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