マキノン(読み)まきのん(英語表記)Roderick MacKinnon

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マキノン
まきのん
Roderick MacKinnon
(1956― )

アメリカの生物物理学者。ボストン郊外のバーリントンで育つ。ブランダイス大学で生化学を専攻し、1978年に卒業、タフツ大学医学部に進み、1982年博士号を取得した。医学実習生を経て、1986年にブランダイス大学に戻り、30歳から生物物理学者としての研究生活を開始、1989年ハーバード大学に移った。1996年ロックフェラー大学の教授となり、2000年からはハワード・ヒューズ医学研究所研究員を兼務。
 細胞間で情報を伝達する際に金属イオンが重要な役割を果たしているが、マキノンは細胞膜にあるイオンの通路(イオンチャンネル)の研究を進めた。サソリの毒素を用いて生化学的にチャンネルの機能を解明し、さらにX線結晶学の技法を用いて、カリウムイオンが通るチャンネルの基本構造を分子レベルで明らかにした。この業績により2003年のノーベル化学賞を、細胞膜の水チャンネルの研究をしたアグレと同時受賞した。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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