マクシミリアン(大公)(読み)まくしみりあん(英語表記)Maximilian I

日本大百科全書(ニッポニカ)「マクシミリアン(大公)」の解説

マクシミリアン(大公)
まくしみりあん
Maximilian I
(1573―1651)

ドイツのバイエルン大公(1597~1651)。イエズス会のもとで教育を受け、ドイツでの反宗教改革の先頭にたったもっとも有力な諸侯の一人。しかし領内では法の整備、殖産にも努めた。新教派、旧教派の対立が激化して、1608年新教派諸侯が新教連合を結成すると、翌年旧教連盟をつくってそれに対抗した。三十年戦争勃発(ぼっぱつ)(1618)後、ティリー指揮下の軍を派遣し、皇帝軍とともに20年フリードリヒ5世のボヘミア軍をワイサーベルクに撃破、23年その功によって選帝侯位を与えられた。しかしデンマーク王クリスティアン4世の侵入撃退後、皇帝権が強大化するのを恐れて、30年皇帝に圧力を加えて皇帝軍総司令官ワレンシュタインを罷免させた。三十年戦争の後半は戦況不利となり、47年には一時フランスと単独講和を結んだ。ウェストファリア条約で選帝侯位と上プファルツの獲得を正式に承認された。

[中村賢二郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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