マゴケ類(読み)まごけるい

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マゴケ類
まごけるい
[学]Bryidae

コケ植物蘚類(せんるい)綱のなかの一群で、マゴケ亜綱ともよばれる。蘚類のほとんどの種類はこれに含まれる。植物体はすべて茎・葉の分化がある茎葉体で、仮根は多細胞からなる糸状となり、多数の分枝を行う。茎は直立または横にはうが、まれに、ごく短くなって退化したものもある。一般的に茎の中心部には小形・厚膜の細胞が分化し、中心束を形成する。葉は一層ないし数層の細胞からなり、中央部に中肋(ちゅうろく)とよばれる脈状組織が分化するものもある。雌雄異株または雌雄同株。胞子体は(さく)・柄・足の三部からなる。は一般に先端部に房をもち、蓋(ふた)(蘚蓋(せんがい))の中にさく歯がある。歯は四の整数倍の数に分かれ、内外に二重の歯をもつものも多い。歯の構造ならびに数は、マゴケ類の分類上重要なものとなっている。の若いときには、造卵器の一部が変化してできた帽(蘚帽)がの上についている。胞子は歯の乾湿運動によってさくから外に出る。胞子が発芽して形成される原糸体は一般に糸状である。
 マゴケ類はヨツバゴケ目、ホウオウゴケ目、シッポゴケ目など約15の群に分類される。このうち、スギゴケ類ならびにキセルゴケ類は、マゴケ類のなかの群に分類される場合と、それぞれ別の群(亜綱)として分類される場合とがある。[井上 浩]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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