マチカネワニ (待兼鰐)
Tomistoma machikanense
1965年大阪府豊中市待兼山の大阪大学理学部の敷地より発見された絶滅爬虫類。名前は発見場所に由来する。尾部を欠くがほぼ完全な骨格で,全長8mに達する。世界的にも最大級のものといえる。頭は比較的大きく,吻部(ふんぶ)は細長くとがり,その外形は長二等辺三角形をなし,トミストマに似ることからこの属に含められている。第四紀初期の大阪層群上部から産し,トウヨウゾウStegodon orientalisと共存した。当時は本州もボルネオのような気候であったことがわかる。近似種として台湾の台南州左鎮産のTomistoma taiwanicusがある。
執筆者:長谷川 善和
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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マチカネワニ
Toyotamaphimeia machikanensis
爬虫類ワニ目に属する第四系更新統大阪層群産出の化石ワニ。長さ 8mにも達する。大阪大学理学部構内待兼山で発見 (1964) されたのでこの名がつけられた。当初,ボルネオやマレー半島にすむガビアルモドキに近い種とされたが,のちに新属を表すとされた。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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