日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
マティス(Edith Mathis)
まてぃす
Edith Mathis
(1938― )
スイスのソプラノ歌手。生地ルツェルンの音楽院で学び、同地でオペラにデビュー。1959年にケルン歌劇場、4年後にはベルリン・ドイツ・オペラと契約、このころからザルツブルク音楽祭をはじめ、世界の主要音楽祭、歌劇場に登場するようになった。モーツァルトを中心にウェーバー、ベートーベンのオペラ、バッハの宗教音楽、シューベルトからウォルフに至るドイツ歌曲と、幅広いレパートリーをもち、多くの録音を残している。彼女は透明な声、簡明な表現、的確に声をコントロールする技術をもち、夫の指揮者ベルンハルト・クレーBernhard Klee(1936― )の伴奏で歌うことも多い。63年(昭和38)ベルリン・ドイツ・オペラのメンバーとして初来日。
[美山良夫]
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