マラスピーナ氷河(読み)まらすぴーなひょうが(英語表記)Malaspina Glacier

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マラスピーナ氷河」の意味・わかりやすい解説

マラスピーナ氷河
まらすぴーなひょうが
Malaspina Glacier

アメリカ合衆国、アラスカ海岸山脈のセント・エライアス山(5489メートル)南西に位置する北アメリカ最大の山麓(さんろく)氷河面積約5000平方キロメートル。全長約100キロメートルに及び、末端海面にまで達している。急な山地から平坦(へいたん)な海岸平野に押し出すところで扇状地のように扇状に広がっており、山麓氷河典型となっている。山麓部では氷河の運んできたモレーンが氷河の流動のために褶曲(しゅうきょく)し、美しい縞(しま)模様をつくることでも名高い。

[小野有五]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android