日本大百科全書(ニッポニカ) 「マラスピーナ氷河」の意味・わかりやすい解説 マラスピーナ氷河まらすぴーなひょうがMalaspina Glacier アメリカ合衆国、アラスカ海岸山脈のセント・エライアス山(5489メートル)南西に位置する北アメリカ最大の山麓(さんろく)氷河。面積約5000平方キロメートル。全長約100キロメートルに及び、末端は海面にまで達している。急な山地から平坦(へいたん)な海岸平野に押し出すところで扇状地のように扇状に広がっており、山麓氷河の典型となっている。山麓部では氷河の運んできたモレーンが氷河の流動のために褶曲(しゅうきょく)し、美しい縞(しま)模様をつくることでも名高い。[小野有五] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例