マルチ糸(読み)マルチいと(その他表記)multifilament yarn

改訂新版 世界大百科事典 「マルチ糸」の意味・わかりやすい解説

マルチ糸 (マルチいと)
multifilament yarn

マルチフィラメント糸の略。化学繊維長繊維フィラメント)はたくさんの孔をもつ紡糸口金から数十本の繊維束として紡糸されるが,この繊維の束に下撚り(より)をかけて単糸とする。衣料に使われるフィラメント糸は,化学繊維も絹もほとんどマルチフィラメント糸である。マルチ糸に対して1本の繊維からできているモノフィラメントがあり,これはストッキング釣糸などに使われる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マルチ糸」の意味・わかりやすい解説

マルチ糸
マルチいと
multifilament yarn

レーヨン糸などで,糸を構成するフィラメント (単繊維) の数が多いものをいう。たとえばレーヨン糸の場合,120デニールのものでフィラメントは普通 30本程度であるが,マルチ糸では 50~60本で構成されている。同径の同材質の糸と比較しフィラメントの繊度が小さく本数が多いため柔軟で光沢は温和である。

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