フィラメント(読み)ふぃらめんと(英語表記)filament

翻訳|filament

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フィラメント」の意味・わかりやすい解説

フィラメント
ふぃらめんと
filament

連続したきわめて長い繊維をさし、日本では繊維素系の繊維と合成繊維を通じて、長繊維のものをフィラメントとしている。生糸・人絹・ナイロンなどの紡出した繊維は、無限に近い長さの糸が得られるが、この単繊維をさしてフィラメントとよんでいる。人絹糸の場合では、この単繊維1本からなるものをモノフィラメントmonofilamentまたは略してモノフィルmonofilとよび、普通品より細い繊度(繊維の太さ)の単繊維を使って単繊維と同じ繊度にしたものをマルチフィラメントmultifilamentまたは略してマルチmultiとよんでいる。紡出に際しての繊度は、用途によってまちまちであるが、一般に3デニールから20デニールぐらいのものが多い。これを編物用・織物用原糸とするときは、そのままリールにとり、未処理のまま使用することもあるが、それに適した熱処理などを施し、羊毛のように加工(テックスチャード・ヤーン)して使用する。

[角山幸洋]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フィラメント」の意味・わかりやすい解説

フィラメント
filament

電球電子管の中で,電流を流し,光や熱電子を放出する細い金属線。タングステンニッケルが用いられる。

フィラメント

長繊維」のページをご覧ください。

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