釣糸(読み)ツリイト

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「釣糸」の意味・読み・例文・類語

つり‐いと【釣糸】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 魚を釣るために使用する糸。材料は麻・絹・ナイロン・テトロン・馬素(ばす)(=馬の尻毛)・ワイヤーなど。〔文明本節用集(室町中)〕
  3. 物をつるすのに用いる糸。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「釣糸」の意味・わかりやすい解説

釣糸
つりいと
fishing line

釣りに用いる糸。細くて強い,弾力がある,水勢に対して抵抗が少いように表面がなめらか,よりがかからずもつれない,耐久力があるなどの条件が必要である。従来テグスサン幼虫の体内から取ったてぐすや,生糸をより合せゼラチン液で合糸して透明にした人造てぐす,絹糸を加工した渋引糸,漆糸麻糸などが用いられたが,第2次世界大戦後はナイロンが主役となった。太さは号数によって示され,最も細い 0.2号から 150号まで,用途に応じて用いられている。トローリングによる大物釣りにはワイヤなども用いられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の釣糸の言及

【釣り】より

…寛文年間(1661‐73)ころから江戸を中心に釣りが盛んになり,いくつかの流派が生まれた。元禄時代(1688‐1704)には江戸本所竪川の置材木の上に金屛風を立て,吉原の傾城(けいせい)の髪を釣糸に金銀象眼の釣りざおで小魚を釣った大名もいた。その後も釣りの人気は上昇を続け,文化・文政(1804‐30)から天保年間(1830‐44)にかけて隆盛をきわめた。…

※「釣糸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android