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長繊維 ちょうせんいfilament

翻訳|filament

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

長繊維
ちょうせんい
filament

絹のように細長く連続したきわめて長い繊維のこと。通常,フィラメントと呼んでいる。1匹の蚕が変態の過程でつくる繭からとれる生の長さは 1000m以上にも及ぶが,天然繊維でこれだけの長さをもつものはほかになく,生糸は代表的な長繊維といえる。化学繊維の場合は長短自由な長さの繊維をつくることができるので,レーヨン,ナイロン,ポリエステルなどあらゆる化学繊維に長繊維,短繊維がある。長繊維はよりをかけないか,またはわずかなよりをかけることによって,紡績の方法によらず糸にできる。これをフィラメント糸と呼び,紡績糸と区別するが,一般に紡績糸よりなめらかでけばがなく,これを使用した織物は紡績糸の織物に比べて光沢がよい。紡糸口金 (ノズル) から押出された糸を1本ずつ別々に巻取ったものをモノフィラメント (単繊維) ,紡糸口金の多くの穴から出る糸をひとまとめにしたものをマルチフィラメントという。前者は太いものが多く,太いものは釣糸,魚網,ブラシ,工業用繊維とし,細いものは婦人用靴下に用いる。後者は衣料用とするが,その1本1本はきわめて細いので,非常に薄地の織物をつくることができる。また,2種類の長繊維を均一に混合して,1本の糸にしたものを混繊糸という。

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世界大百科事典内の長繊維の言及

【ガラス工業】より

…第2次大戦後は,消費の高度化に伴って蛍光灯用ガラス管,テレビ用ブラウン管ガラス,自動車ランプ用シールド・ビーム・ガラス,食卓用ガラスなど多様なガラス製品の需要が拡大し,これを受けて各分野で大量生産型成形機が次々に導入されていった。
[ガラス繊維工業]
 ガラス繊維は断熱用と紡織用に大別されるが,狭義には前者をグラスウール(短繊維),後者をグラスファイバー(長繊維)という。ガラス繊維は,第2次大戦前から,主として軍事用に生産されていたが,本格生産は戦後である。…

※「長繊維」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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