マートゥリーディー(英語表記)al‐Māturīdī

世界大百科事典 第2版の解説

マートゥリーディー【al‐Māturīdī】

?‐944
イスラムの神学者。アシュアリー派とともにスンナ派神学を代表するマートゥリーディー派の祖。生涯についてはあまり知られていない。マー・ワラー・アンナフルで活躍し,サマルカンドで没。この派の活動はおおむねこの地方に限定されている。神の絶対性を強調するアシュアリー派に対して,人間の理性を相対的にやや重視するのがおもな相違点である。【中村 広治郎】

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マートゥリーディー
まーとぅりーでぃー
al-Mturd
(?―944)

イスラムの神学者。中央アジアのサマルカンド近郊に生まれる。生涯についてはあまり知られていない。同時代の神学者アシュアリーと同じく、ムゥタジラ神学を批判しながら今日のスンニー派イスラム神学の基礎を築いた。中央アジアで活躍し、そこにマートゥリーディー派とよばれる神学派を形成した。人間の行為における自由意志を認めたりする点で、アシュアリーとは対立する。主著に『タウヒード論』がある。[松本耿郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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