ミュラー(スイスの化学者 Paul Müller)(読み)みゅらー(英語表記)Paul Hermann Müller

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ミュラー(スイスの化学者 Paul Müller)
みゅらー
Paul Hermann Müller
(1899―1965)

スイスの化学者。DDTの殺虫効果を発見したことで有名。オルトンの生まれ。ドレイフス電気機械会社の実験助手、ロンザ社の補助化学者を経て、バーゼル大学に学び、学位を得た。イギー皮なめし会社(現、ノバルティス)に入って皮なめし剤の合成研究を行い、新製品「イルガタンFL」および「FLT」を開発(1930)した。ついでガの駆除剤を研究、既知物質の通称ジクロロジフェニルトリクロロエタンに強い殺虫力を発見した(1939)。これがDDTである。以降農薬の研究が盛んになった。この業績に対して1948年にノーベル医学生理学賞が贈られた。DDTは一時期広く使われたが、強い毒性のために使用は禁止されている。

[川又淳司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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