ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミラキディウム」の意味・わかりやすい解説 ミラキディウムmiracidium 扁形動物門吸虫綱二生目に属する寄生虫の第1代幼生。体はほぼ長卵形で,体表全体が繊毛でおおわれていて,眼点,口,単一棒状腸,分泌腺,神経節,原腎管をそなえている。卵殻内で発生し,卵が宿主から水中に排出されると卵殻から出て水中を遊泳する。中間宿主の巻貝類の組織内に穿入後,変態して第2代幼生のスポロキストとなる。スポロキストの体壁には多くの胚細胞があり,単為生殖的にふえて第3代幼生のレディアとなる。なお,ミラキディウムが卵殻内に入ったまま中間宿主に摂取され,消化管内で卵殻から出ることもある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by