卵殻(読み)ランカク(その他表記)eggshell; testa

デジタル大辞泉 「卵殻」の意味・読み・例文・類語

らん‐かく【卵殻】

動物の卵を包む外側の強固な卵膜たまごのから。

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精選版 日本国語大辞典 「卵殻」の意味・読み・例文・類語

らん‐かく【卵殻】

  1. 〘 名詞 〙 卵の殻。動物の卵の最外側の強固な卵膜をいう。
    1. [初出の実例]「卵殻(〈注〉タマゴカラ)の厚さの湯垢(スケール)を以て罐板を覆ふときは其酸蝕の害を防禦し得るの功ありと雖も」(出典:舶用機械学独案内(1881)〈馬場新八・<著者>吉田貞一〉前)
    2. [その他の文献]〔論衡‐初稟〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「卵殻」の意味・わかりやすい解説

卵殻
らんかく
eggshell; testa

卵の最外層が堅くなったもの。一般に鳥類の卵では卵が輸卵管を通って体外に排卵される前に,輸卵管壁から卵の表面に付着される物質で層をつくる。卵殻膜がつくられたあと,子宮内でまずカルシウム塩の顆粒が沈着して乳頭状結石の層ができ,この上にカルシウム塩よりできている海綿層,ケラチン薄膜の順に付着する。体外に出て空気に触れると堅くなる。この卵殻には気孔があり,特に気室のところが多く,内部酸素を送っている。絶滅したある種の鳥の卵の大きさは,径 33cm× 23cmと史上最大の大きさであった。卵殻の色はへモグロビンの分解によってできた胆汁色素による。

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普及版 字通 「卵殻」の読み・字形・画数・意味

【卵殻】らんかく

卵のから。

字通「卵」の項目を見る

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栄養・生化学辞典 「卵殻」の解説

卵殻

 いわゆる卵の殻で,主成分炭酸カルシウム

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世界大百科事典(旧版)内の卵殻の言及

【鶏卵】より

…ニワトリの卵は卵殻,卵白および卵黄の三つの部分からなる。各部分の重量比は,卵殻8~11%,卵白56~61%,卵黄27~32%。…

※「卵殻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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