ムハッラク島(読み)ムハッラクとう(英語表記)Jazīrat al-Muḥarraq

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ムハッラク島」の意味・わかりやすい解説

ムハッラク島
ムハッラクとう
Jazīrat al-Muḥarraq

バーレーン最北端の島。ペルシア湾に浮かぶバーレーン諸島のうち,3番目の面積をもつ。南岸にムハッラク湾が深く湾入し,ほぼ馬蹄形をなす。中心都市ムハッラクの北にバーレーン国際空港がある。空港は 1971年のバーレーン独立前はイギリスの空軍基地であった。1783年にアラビア本土出身のハリーファ家首長に支配されて以来,ムハッラクは長らくペルシア湾北部の貿易の中心で,真珠採取および漁業の基地を兼ねていた。その遺構が 2012年「真珠の生産および島嶼経済のあかし」として世界遺産の文化遺産に登録された。島の南東の砂嘴上にはもう一つの大きな町ヒッドがあり,その南約 11kmの堤道の先にある人工島にはアラブ石油輸出国機構 OAPECが出資した造船所と乾ドックがある。1977年に操業開始したこの乾ドックは,45万重量tのタンカーを収容できる。またムハッラクの東側,湾を隔てた半島にはアラードの村と,マスカットオマーン(→オマーン)の占領時代(1799~1809)に建てられた城塞がある。面積 17km2

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