ムルマンスク州(読み)ムルマンスク(その他表記)Murmansk

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ムルマンスク州」の意味・わかりやすい解説

ムルマンスク〔州〕
ムルマンスク
Murmansk

ロシア北西端部の州。州都ムルマンスク。コラ半島にあり,白海,バレンツ海で囲まれ,西はノルウェーフィンランドに接する。氷河作用を受け,高地低地の入組んだ地形を示し,湖や湿地帯が多い。最高点は中部にあるヒビヌイ山地の 1191m。沿岸暖流が流れているため,冬季は高緯度に位置するわりに温暖で,1月の平均気温-11~-5℃,7月は8~14℃。年降水量 300~750mm。北部はツンドラ,中部,南部は森林地帯に入る。主要産業は豊かな地下資源 (ニッケル,銅,鉄鉱リン灰石) を開発する鉱業,非鉄冶金,化学工業,水産業で,トナカイ,毛皮獣,乳牛などの飼育も行われる。交通はおもにサンクトペテルブルグとムルマンスクを結ぶ鉄道幹線と空路により,不凍港ムルマンスクはロシアの海洋交通の大中心地の一つである。面積 14万 4900km2。人口 115万 9000 (1991推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android