すべて 

ヤママユガ(その他表記)Saturniidae; giant silkworm; saturniid moth

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤママユガ」の意味・わかりやすい解説

ヤママユガ
Saturniidae; giant silkworm; saturniid moth

鱗翅目ヤママユガ科の昆虫総称。大型のガで,世界最大の昆虫であるヨナクニサンは本科に含まれる。翅は広大で厚い鱗粉におおわれ,美しい色彩,斑紋をもち,中央部に半透明の窓状部をもつ種が多い。体全体および翅の基部は長い軟毛を密生する。触角は短く,両櫛歯状で,雄では歯が非常に長く大きな羽毛状になっている。口器は退化している。飛翔力は弱く,あまり遠くへは飛ばず,灯火に集る。幼虫は大型の芋虫でいぼ状の突起をもち,特徴ある毛のあるものが多い。堅固な繭を紡ぐので,絹糸をとるために養殖されている種もある。世界に約 800種が知られている。日本産は 12種で,ヤママユクスサン,ヨナクニサンなどはよく知られている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

すべて 

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む