ユーコン准州(読み)ユーコン(英語表記)Yukon

翻訳|Yukon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ユーコン准州」の意味・わかりやすい解説

ユーコン〔准州〕
ユーコン
Yukon

カナダの北西部を占める准州州都はホワイトホース。 1898年ノースウェスト准州から分離。南西部はカナダの最高峰ローガン山 (5951m) 付近から北東に高原が傾斜。南部はロッキー山脈の一部ペリー山脈で,東部にはマッケンジー山脈南北に走る。大部分ユーコン川流域に属するが,北部にはマッケンジー川の支流ピール川が流れる。農業はふるわず,毛皮取引や漁業鉱業 (金,銀) が重要な産業。開発は遅く,19世紀中葉に入植が始った。 20世紀初頭ゴールド・ラッシュで人口増をみたがやがて衰退。近年交通,鉱業,観光の発達とともに漸次人口は増加しつつある。カナダ最大のクルアン国立公園や,ノーザンユーコン国立公園 (1984指定,1万 km2) がある。面積 48万 3450km2。人口3万 1600 (1997推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android